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案内人

友人 五月女幸雄さんの世界を一人でも多くの方に知っていただきたいと思い。このホームページを作成しました。
更新ができず情報が多少古くなっております。最新の情報はギャラリー・シャインまでお問合せください。

「五月女幸雄を
囲む会 栃木県
事務局」
株式会社きらく内
坂本真一

五月女幸雄さん異色作

「絵はなぐさめであってはならない。
常に問題意識を持って社会と闘う姿勢を持たなければ・・・」
―洋画家 五月女幸雄(1978年―当時41歳)


 社会的、政治的関心の高さを物語る、五月女さんのこのコメント(表題)とほぼ時期を同じくして制作された1つの作品があります。


「クリスタル・サイレンス」(1979−1980/宇都宮市美術館所蔵)という作品です。


五月女さんの数ある作品の中では、明らかに異彩をはなつ作風で描かれたその絵画について、その制作意図を、五月女さんは後にこう説明しています。


 「政治をはじめ、社会的な多くの諸問題に大変怒りを感じていた時でしたので、特に透明で鮮明で静寂な世界を求めた。しかしそれは社会的な喧騒から逃げるというのではなく、そんな中でも緊張して考えるという心の状態です。」

 「そのような気持ちの表現の題材として、鏡の上に重たい石を置き、まるっきり質の違うもの同士を組み合わせ、水面に浮かぶ重さのない石にしてしまいました。ガムテープは日常性を象徴しています。やはり鏡ともしれず、水面ともしれないものにガムテープを貼り付けることにより、その意外な面を効果として狙っております」と。

 そしてまた取材されたある記事のなかでは、「鏡に映った虚像と実像の間に浮遊する自分」を描き出すという問題提起の作品であると説明しています。




約20年後。


「最新の画集」を見てみると、巻末にある作品集のなかに、他の作品とは異なる画風の作品を見つけました。制作されたのは2000年。

Flottement,2000年,黒鉛,90x70p


五月女さんは封印を解いたかのように20年ぶりに再び「石」を描きました。

「鎖」に繋がっているような、繋がっていないような「石」が、やはり水面とも鏡ともしれないものに反射している作品。20年前に描いた「石」とは明らかに違うものです。


五月女さんの社会に対する問題意識が、再び訴えかけてくるような作品です。「Flottement」をフランス語の辞書で調べると「浮遊」とでています。


「鏡に映った虚像と実像の間に浮遊する自分」を描き出すという問題提起の作品である。と説明した1980年の「石」の作品と、2000年に描かれた「石」。



もしかすると、この「石」は、「五月女さん自身の自画像」とも云えるのかもしれません・・・・・。

 
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◆◆作品紹介3◆◆
五月女さんの渡仏後の作品
五月女さんは、1986年にフランスへ移住し創作活動を続けています。

パリの日常的な光景に幻想を交えた作品や、自然界にみられる現象や素材を
取り込んだ作品など象徴派的作風を展開しています。


◆◆作品紹介4◆◆
五月女さんの最新作



◆◆画集のご紹介◆◆
五月女幸雄さんのフランス在住15年間の作品を収録した画集
「『五月女幸雄画集』〜滞仏15年のまとめ〜」が発刊されました。





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